月の手紙・9月の誕生石・クンツァイト ― 無条件の愛と心の平安
9月の誕生石の一つ、クンツァイトを紹介します。
日本では、9月の誕生石としてサファイアとクンツァイトがあります。

クンツァイトが日本の9月の誕生石に加わったのは比較的新しく、2021年12月に行われた誕生石の改訂によるものです。
淡い桜色。
柔らかなライラックピンク。
そして、光の中で現れる紫がかったピンク。
クンツァイトには、静かに心の奥へ届いてくるような美しさがあります。
その色は、自分自身を労りながら、もう一度愛を受け取ることを思い出させ、心をじんわりと開いてくれます。
無条件の愛。
感情の浄化。
心の平安。
そして、高次の愛をハートへ橋渡しすること。
クンツァイトは、優しさの中にある静かな強さを映す石です。
由来と色
クンツァイトは、スポジュメン(リチア輝石)の中で、淡いピンクから紫がかったピンク、ヴァイオレット系の色を示す宝石変種です。
化学組成は LiAlSi₂O₆。
モース硬度は6.5〜7です。
その美しいピンクから紫の色は、主に微量のマンガンによって生まれます。
クンツァイトの大きな特徴の一つが、多色性です。
見る方向によって色の濃さや色調が変わり、淡いピンク、紫がかったピンク、殆ど無色に近い色等、異なる表情を見せることがあります。
特に結晶の長軸方向から見た時に、最も強い色が現れやすい性質があります。
その為、研磨する際には、クンツァイト本来の美しい色が正面から見えるよう、原石の方向を見極めてカットする必要があります。
色は、ごく淡いパステルピンクから、鮮やかなピンク、ライラック、紫がかったピンクまで様々です。
一般に、色が濃く鮮やかなもの程、高く評価されます。
一方で、クンツァイト特有の柔らかな透明感を持つ淡いピンクにも、濃色とは異なる美しさがあります。
スポジュメンには、クンツァイトのほか、グリーンのヒデナイトや、黄色系のトリフェイン等の変種があります。

歴史
クンツァイトが宝石として知られるようになったのは20世紀初頭で、宝石の歴史の中では比較的新しい石です。
1902年、アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ郡のパラ地区で見付かったピンク色の結晶が、当時ティファニーに関わっていた著名な鉱物学者・宝石学者ジョージ・フレデリック・クンツの元へ送られました。
クンツは、それがスポジュメンであり、それまで知られていなかったピンク系の変種であることを確認します。
翌1903年、化学者チャールズ・バスカヴィルによって、ジョージ・クンツに敬意を表して「Kunzite」と名付けられました。
発見から百数十年程の新しい宝石であり、その歴史は20世紀以降に広がっていきました。
透明感のあるピンクから紫の色、大きな結晶が得られること、そして強い多色性を持つことから、カラーストーンとして独自の存在感を築いてきました。
現在の主要な産地としては、ブラジル、アフガニスタン、マダガスカル、アメリカ・カリフォルニア州等が知られています。
クンツァイトには、もう一つ特徴的な性質があります。
強い光や熱に長時間さらされると、色が薄くなることがあります。
その為、海外では「イブニングストーン」と呼ばれることもあり、柔らかな室内光や夕方以降の光の中で楽しむのに適した宝石です。
扱いのコツ
クンツァイトは、モース硬度6.5〜7で、表面の傷にはある程度の耐性があります。
ただし、硬度だけを見て丈夫な宝石だと考えるのは禁物です。
クンツァイトには二方向に完全な劈開があり、靱性は低めです。
強い衝撃が加わると、劈開面に沿って割れることがあります。
急激な温度変化や強い圧力にも注意が必要です。
リングとして身に着ける場合は、机や家具等に強くぶつけないよう注意します。
日常的に使うなら、石を囲うような保護性の高いセッティングの方が安心です。
ペンダントやブローチ、イヤリング等、強い衝撃を受けにくいジュエリーにも向いています。
そして、クンツァイトで特に重要なのが光への配慮です。
天然色であっても、照射や加熱によって色を改善した石であっても、強い光や熱へ長時間さらされることで退色する可能性があります。
窓辺に置きっ放しにしたり、強い直射日光の中に長時間放置したりすることは避けましょう。
使用しない時は、光を遮るジュエリーボックスやケースの中で保管します。
他の石と直接擦れ合わないよう、個別のポーチや仕切りのあるケースに入れておくと安心です。
洗浄には、ぬるま湯と中性の石鹸を使います。
柔らかな布やブラシで優しく汚れを落とし、十分に濯いだ後、柔らかな布で水分を取ります。
超音波洗浄器とスチームクリーナーは使用しないでください。
劈開や急激な温度変化によって損傷する可能性があります。

選び方のヒント
クンツァイトを選ぶ際、最も重要なのは色です。
淡いピンクから濃いピンク、ライラック、ヴァイオレットピンクまで幅があり、宝石としては一般に、色が鮮やかで濃いもの程、高く評価されます。
色の濃さに加えて、透明感や全体の色合いの美しさも大切です。
クンツァイトの魅力は、透明な石の中に柔らかなピンクや紫が浮かぶ、その独特の軽やかさにもあります。
自分が見た時に心地良く感じる色を選ぶことも大切です。
次に確認したいのが透明度です。
クンツァイトは比較的インクルージョンの少ない宝石で、肉眼で見て透明感の高いものも珍しくありません。
その為、大きな内包物や亀裂によって透明感が大きく損なわれている場合は、価値にも影響します。
カットも非常に重要です。
クンツァイトは多色性が強い為、原石の向きとカットの方向によって、完成した石の色が大きく変わります。
正面から見た時に色が薄く抜けていないか。
石を少し傾けた時に、ピンクから紫の色がどのように変化するか。
中央部分だけが暗く沈んでいないか。
光が石全体に綺麗に戻ってくるか。
実物を見ることが出来る場合は、石をゆっくり動かしながら確認すると、そのクンツァイトの個性が良く分かります。
また、クンツァイトには、照射後に加熱して色を濃くする処理が行われることがあります。
購入時に処理情報が提示されている場合は、確認しておくと良いでしょう。
天然色、処理色のどちらも、強い光や熱によって退色する可能性があります。
クンツァイトは比較的大きな結晶が得られる宝石でもあります。
小さな石では色がかなり淡く見えることがあり、大きな石になる程、ライラックピンクや紫の色がはっきり感じられるものもあります。
石を手にした時、胸の奥が少し緩むように感じるか。
その柔らかな色を見た時、深く息をすることが出来るか。
そのままの自分でいて良いと思えるような静けさを感じるか。
その感覚も、長く付き合える一粒を見付ける大切な道しるべです。
日々に取り入れる小さなヒント
朝、又は静かな時間にクンツァイトを手に取ります。
柔らかな室内光の中で、そのピンクからライラックの色をゆっくり眺めます。
頭頂に、淡いローズピンクとライラックの光をイメージします。
吸う息で、その光を頭頂から吸い込み、全身へ満たします。
吐く息で、不必要なエネルギーが足元から流れ出るのを感じます。
次の吸う息で、光が胸の内側へ柔らかく満ちていくのを感じます。
深呼吸を3回行います。
最後に吐く息を足元へ送り、余分なエネルギーを大地へ返します。
胸の中心には、小さなローズピンクの光だけを残します。
夜は、外したクンツァイトを柔らかな布でそっと拭き、光の当たらないケースへ戻します。
その時、今日一日を静かに振り返り、自分の心に残っている感情を優しく受け止めます。
「今日も一日、ありがとう」
と自分自身へ伝え、胸に残るローズピンクの光を感じながら、一日を終えます。
ヒーリング効用
スピリチュアルな実践において、クンツァイトは、無条件の愛・感情の浄化・心の平安と結び付きやすい石です。
クンツァイトは、第4チャクラ副(ハート・ピンク)と第4チャクラ(ハート)の橋渡しを助け、高次の愛をハートへ降ろす石です。
長く抱えてきた感情を、静かに解いていきたい時。
自分を責める癖から離れ、もう少し優しい目で自分自身を見たい時。
人への思いやりと、自分自身を大切にすることを両立させたい時。
心が疲れ、何かを受け取る余裕が無くなっている時。
過去の痛みを抱えたままでも、もう一度愛や信頼に心を開いていきたい時。
クンツァイトは、緊張して閉じたハートの周囲に静かな余白を作り、その内側にある本来の優しさを取り戻す方向へ働きかけます。
そこには、自分を大切にしながら他者を愛すること、優しさの中に境界を持つこと、感情を受け止めながらも、その感情に支配されない在り方があります。
クンツァイトの柔らかなピンクの光は、そのような成熟した愛を育てる為の静かな支えとなります。

響働するアセンデッド・マスター
クァン・イン(Kuan Yin)
クァン・インは、深い慈悲と赦しを通して、心に残る痛みや重さを優しく解き、平安へと導くアセンデッド・マスターです。
クンツァイトが持つ、無条件の愛・感情の浄化・心の平安という働きは、クァン・インの慈悲の光と深く響き合います。
過去の悲しみや感情を静かに癒したい時。
自分自身を優しく受け止めたい時。
心に平安を取り戻し、もう一度愛を受け取っていきたい時。
クンツァイトの柔らかなローズピンクの光と共にクァン・インへ呼びかけることで、ハートに残る重さが静かに解け、慈悲と愛の中へ戻っていく流れを助けます。
ひとこと祈り「クァン・イン、クンツァイトのローズピンクの光の中で、心の重さを慈悲へ解き、無条件の愛と平安を受け取ります。I AM HELD IN COMPASSIONATE LOVE.」
ポール・ザ・ヴェネティアン(Paul the Venetian)
ポール・ザ・ヴェネティアンは、第3光線のローズピンクの炎を通して、神の愛を美や創造、日々の行為へと表していくアセンデッド・マスターです。
クンツァイトは、ポール・ザ・ヴェネティアンのコアクリスタルの一つとして、高次の愛をハートへ橋渡しする働きと深く響き合います。
高次の愛を受け取り、それを自分自身のハートへ定着させたい時。
愛を感情だけに留めず、言葉や行動を通して表していきたい時。
自分自身や他者への愛を、日常の中で穏やかに育てていきたい時。
クンツァイトとポール・ザ・ヴェネティアンの響働は、ローズピンクの愛の光をハートへ導き、受け取った愛を自分自身の内側に満たしながら、日々の言葉や行動へと繋げていくことを助けます。
ひとこと祈り「ポール・ザ・ヴェネティアン、クンツァイトのローズピンクの光を通して、高次の愛を私のハートへ導き、その愛を日々の言葉と行動に表していけるよう助けてください。I AM LOVE IN ACTION.」
ハトホル(Hathor)
ハトホルは、愛、調和、受容、そしてハートの働きと深く結び付く存在です。
クンツァイトは、第4チャクラ副(ハート・ピンク)と第4チャクラ(ハート)を繋ぎ、ローズピンクの愛の光をハートの中心へと導いていきます。
愛を受け取ることと与えることの流れを整えたい時。
第4チャクラ副にある柔らかな愛を、第4チャクラの中心へと繋げたい時。
感情を整えながら、ハートの愛を安定させたい時。
クンツァイトとハトホルの響働は、第4チャクラ副と第4チャクラを柔らかく結び、愛を受け取り、それを自分自身の内側へ定着させていく流れを支えます。
ひとこと祈り「ハトホル、クンツァイトのローズピンクの光を通して、第4チャクラ副と第4チャクラを調和させ、愛を受け取り、ハートの中心に満たしてください。I AM OPEN TO RECEIVE AND EMBODY DIVINE LOVE.」
この他、クンツァイトと響き合うアセンデッド・マスターには、サナタナ・クマラ、マイトレーヤ、聖母マリア、レディ・ナダ、ローズ・オブ・ライトがいます。
サナタナ・クマラは高次の愛と浄化、マイトレーヤは感情を澄ませ「ハートの灯」の持続性を高める働き、聖母マリアは高次の慈悲、レディ・ナダは穏やかな保護、ローズ・オブ・ライトは高次の慈愛と繊細な心の保護に響き合います。

響働する天使
大天使カマエル(チャミュエル/キャメル/Archangel Chamuel)
大天使カマエルは、第3光線の神聖な愛を司る大天使です。
ローズピンクの炎と結び付き、ハートを神聖な愛へ開き、愛を与えることと受け取ることの流れを整える働きを持ちます。
クンツァイトの柔らかなローズピンクの光は、カマエルの神聖な愛の働きと響き合い、心に残る緊張を解きながら、愛を受け取ることへの安心感を育てます。
領域:神聖な愛・慈愛・受容・自己愛・関係性の調和・ハートの開放
対応:クンツァイト(第3光線ローズピンク・愛を受け取ること・高次の愛をハートへ橋渡しすること)
ひとこと祈り「大天使カマエル、クンツァイトのローズピンクの光の中で、私のハートを神聖な愛に開き、愛を与えることと受け取ることを調和させてください。I AM HELD IN DIVINE LOVE.」
アーケイア・チャリティ(Archeia Charity)
アーケイア・チャリティは、大天使カマエルの神聖な対として、第3光線の神聖な愛と慈愛の働きに奉仕する存在です。
そのローズピンクの光は、優しさ、受容、思いやりをハートへ広げ、愛を受け取ることへの緊張を和らげながら、内側にある慈愛を育てます。
クンツァイトの繊細なローズピンクの光は、チャリティの慈愛の働きと響き合い、自分自身にも他者にも穏やかな愛を向けることを支えます。
領域:慈愛・受容・優しさ・自己愛・思いやり・ハートの調和
対応:クンツァイト(ローズピンク・無条件の愛・感情の浄化・心の平安)
ひとこと祈り「アーケイア・チャリティ、クンツァイトの柔らかなローズピンクの光の中で、私の心を慈愛で満たし、自分自身と他者へ優しい愛を広げてください。I AM FILLED WITH DIVINE CHARITY AND LOVE.」
呼びかけのミニ手順(90秒)
姿勢を整え、足裏が床に触れている感覚を確かめます。
まず呼吸を長く吐き、肩、顎、胸の余分な力を抜きます。
クンツァイトを手に取り、その淡いピンクからライラックの色を静かに見つめます。
実物が無い場合は、透明な石の中にローズピンクと淡いライラックの光が宿っているところをイメージします。
頭上の第8チャクラ(ソウルスター/ダイヤモンドチャクラ)に、クンツァイトのローズピンクの光をイメージします。
吸う息で、その光を第8チャクラに受け取ります。
吐く息で、その光を第8チャクラから第7チャクラ(クラウン)→第6チャクラ(サードアイ)→第5チャクラ(スロート)→第4チャクラ副(ハート・ピンク)→第4チャクラ(ハート)へとゆっくり降ろします。
次の吸う息で、ハートに届いたローズピンクの光が、胸の内側へ柔らかく満ちていくのを感じます。
次の吐く息で、自分への厳しい言葉、古い感情の重さ、愛を受け取ることへの緊張が、足元から大地へ静かに流れ出るのを感じます。
胸に残ったローズピンクの光が、穏やかな愛と静けさとして満ちているのを感じます。
呼びかけたい存在の名前を心の中で一度だけ呼び、その存在の「ひとこと祈り」を唱えます。
続けて、その存在の I AM 文を一度唱えます。
深呼吸を3回行います。
胸の中心には、小さなローズピンクの光だけを残します。
最後に吐く息を足元へ送り、第0チャクラ(地球ゲート/アンバーチャクラ)を意識します。
余分なエネルギーを大地へ返し、足裏の感覚を確かめます。
意識を今ここへ戻して終了します。
クンツァイトは、紫外線を含む強い光を長く受けることで、色が薄くなることがあります。
柔らかなピンクやライラックの色を守るためには、少し丁寧な扱いが必要です。
クンツァイトを大切に扱うように、自分自身の心にも少し丁寧に向き合ってみると、張り詰めていた気持ちがゆっくりと緩んでいきます。
疲れている時はゆっくり休み、心が重い時にはその感情を静かに受け止めながら、少しずつ自分の中に愛や安心を取り戻していけるよう、クンツァイトの優しい光を日々の中に取り入れてみてください。
クンツァイトは、そんな時間にそっと寄り添ってくれる石です。
クンツァイトと響き合いながら、あなたの毎日が、より優しく、より穏やかに、そして無条件の愛と心の平安に満たされていきますように。






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