聖なる秩序

最近、世界中の出来事や政府関連の情報を見ていると、気づくことがある。

それは、『秩序』である。

日本人は極めて秩序を重んじる傾向がある。それは、社会の維持に欠かせない要素だと思う。

秩序とは、事物や過程が互いに結び合い、時間を経ても整合のとれた振る舞いを保つ状態である。

どこに何があり、何が起こりうるかの見通しが立ち、全体が目的に沿って無理なく機能する。

自然界では結晶格子や生体の恒常性として現れ、社会では合意された約束や役割分担として現れる。

しかし均一化の押しつけは秩序ではない。

創造性を支える適度な揺らぎと、乱れから復する回復力を含むとき、秩序は健全であると言えるだろう。

聖なる秩序とは、その整いが単なる効率や統制ではなく、善・真・美へと指向する内的基準に貫かれている状態である。

自由は責任と結び、力は自己目的化せず奉仕へ還り、個の固有性は全体の調和を深める方向に働く。

規範は外形的な枠ではなく、命を守り育てる器として機能し、規則の安心と創造の余白の双方を担保する。

その見分けは、命が尊ばれているか、真理探究と美への感受が同時に深化しているか、関係が全体性へ収束しているか、権能の行使が奉仕へと還元されているかによって可能であるとされる。

実務への落とし込みは次の通りである。

第一に、整える目的の善性を明確化し、言語として固定すること。

第二に、関係の透明性を確保し、誰が誰と何を約束するかを明示すること。

第三に、思索・仕事・休息のリズムを設計し、日や週で反復可能な手順へ落とすこと。

第四に、乱れた際に戻る道筋をあらかじめ定め、点検項目と復元手順を備えること。

聖なる秩序の核は、源への一致である。（The One／源（ソース）／根源／神／サムシング・グレートなど）

まず沈黙に身を置き中心の静けさに同調することにより、自己の欲求と真理の声を見分ける。

ついで意図を善・真・美に照らして浄化し、力を自己目的化せず奉献として扱う。

行為は愛と真実の一致から発し、結果は所有せず祝福として受け渡す。

循環の終わりには感謝と安息により場を閉じ、乱れがあれば赦しと回復の儀をもって調律を取り戻す。

この往還が深まるほど、秩序は実用の枠を超えて聖なる重心を帯びる。

現実の手順や可視化（約束の明示やリズム設計など）は器であり、中身ではない。

器は中身を支える限りで意味を持ち、中身—すなわち一致・奉献・祝福・感謝—が欠ければ、それは聖なる秩序には至らない。

これらの秩序として意味合いが、日本人の多くには自然と備わっているように思われる。 海外の国々では、個に重きを置く意識が主であると感じており、秩序という言葉を耳にする機会は多くない。

しかし、キリスト教の聖書には、この秩序に通じる教えがあると感じている。

多くの宗教を尊重し受け入れている日本では、それらの宗教に教わらずとも、日頃の感謝や他者への思いやりを実践し、成長の過程で秩序観が自然に培われているように思う（なので、宗教の教えを乞わなくても秩序が保たれている）。

改めて日本は神の国なのだな。と思わずにはいられない。

最近はヒーリング講習のテキスト（マニュアル）を修正、改善する作業をしている。

その作業の中で『秩序』という項目に大切な要素があるように思え、意識がそこに向いていた。

一斉遠隔ヒーリングの説明欄にも秩序という言葉が出てくる。

今まで当たり前のように『秩序』と記していたけど、もしかしてちゃんと説明する必要がある言葉なのではないか？と思いこの記事を書いた。

（私の記事、ですます調の時もあれば、こういうった感じの時もあるのでご容赦ください。）

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