top of page
執筆者の写真Acchi MooN

スギライト かも知れない。





2019年に紫色した天然石の原石を手に入れた。



この北東アリゾナは、天然石採集家が多く、ジェリー加工している方々も多い。


どちらかというと定年退職し静かな街で暮らしたいという年配の方々が多いこの街。


定年後の暮らしの中でこういう趣味を持って楽しんでいるように思える。


そしてこう言う細かい作業は、目が非常に酷使される。

なので、年配の方々にはキツイ趣味でもある。


それでその趣味が終わりを迎えることもしばしばある。

そういう方々から、残された石やツールなどを受け継いで、生かす!と言うのも私的には好きなことで、今活躍している私の工具(ツール)もそういった方々から受け継がせてもらったものもある。

天然石の原石も同様に、買い取らせてもらったりする。

その中にはターコイズやオパールなどがある。

2019年にターコイズを手に入れたくて、お伺いした時にこの薄ぼやけた紫色の石たちを見つけた。

カボションに削ろうとしたのであろう丸が描かれていて、小粒ながら両手で掬ったくらいの量があった。

ジップロックに入れられたその小粒の石たち。

多くの現役天然石採集家たちがやってきていて、大粒のローズクオーツなどはあっという間に買い取られていった中、薄ぼやけた色のその石はポツンと残されていた。


『この石は何の石?』と尋ねたら、

『あー、うーん。何だったかなー。ロシアの石だったと思う。ロードナイトだったかな。。そんなに価値のある石じゃないよ。練習するには良いんじゃない?』という。


実のところ私はそんなに天然石に詳しい方じゃない。特に当時は。

今は、宝石学者目指してもう勉強中なので、そこそこ知るようになったが、

その当時、この石が何の石だか、全く分からなかった。


だけど、とても気になる石だった。

エネルギーがものすごい。ものすごくイイ!!!


何だろう、気になる、買い取ろうか。


と即決。


他にお目当てのターコイズやオパール、そして工具、パワーツールなどを入手して帰宅。

パワーツールは何度かお邪魔してお譲りいただいた。



帰宅後にロードナイトを検索。


いやいや、全然違う石じゃん。笑



ロシアのー、、、、紫の石。


チャロアイト?え、でも高価じゃん。 


この薄ぼやけた紫の石を水で濡らして、色合いを確かめる。




綺麗。

めっちゃ綺麗。




何なんだこの石は?!

チャロアイトじゃない。全く違う。



まさか、マーブルを紫に染めたもの? もしかしたら、天然石でさえない???



とも思い、アセトンに浸して色落ちがあるか確かめる。

全く、色落ち、色褪せなし。


火に炙って、溶けるかを確認する。(プラスチックだと溶ける)

溶けない。


削って、石の硬さや、匂い、中身が同じようなものかを確認する。

硬めの石、そして匂いも問題なし(化学薬品的な匂いかどうか)

半分に切っても中身も同じ。



うーん。これは、、、絶対何かの原石であることは確か。


そして、紫の石を検索したところ、

これは、どう見てもどう考えても、『スギライト』であると思われる。



いやいやいや、

天然石採集家の定年おじさん。あなた、これ、安価な石だと言ってなかった? あなた、これ、ロシアのーとか言ってたじゃん。


ちょっと待ってよ。

これ、どう見ても、どう考えても、、、ものすごく高価なスギライトなんですけど。💦



が、

私は、スギライト(本物)を見たことがない。

触ったことがない。


なので、この石たちが、本当にスギライトかどうかなんて、全く分からない。

もしかしたら、スギライトに似せた偽物の可能性もある。


少しでも疑わしいものは売りたくない。


『。。。。どうしよ』


となった。




そっーーーと、作業場の端っこの方に封印。   しました。




続く。












閲覧数:29回0件のコメント

最新記事

すべて表示

コメント


bottom of page