ジュエリー製作
ここ何ヶ月かは、ジュエリー製作に没頭してた。
前回、アメジストのエメラルドカットの指輪のオーダーがあって
エメラルド・カットの練習を2ヶ月間くらいしていた。
それで出来上がったカットされたアメジストの写真を観てくれた方から
カフス・ブレスレットのオーダーをいただきました。
チェーンにするか、カフスにするかを悩んでいらっしゃったのですが、エメラルド・カットはパビリオン(宝石の下部分)の方が大きく重さもあるし、四角いので、チェーンだと真っ直ぐ立たずに寝てしまう(横になってしまう)のではないかと思い、カフスをお勧めしました。
引っ掛かりがなく、シンプルに。というご希望で、デザインは私に任せてもらい、
私のデザインらしく、カッコ良さとエレガントな感じに!!
バイクに乗る方なので、洋服に引っ掛からず、邪魔にならないよう石留めは石を覆う感じに。
ブレスレット自体のデザインも引っ掛かりがないよう工夫してみました。
オーダーの際に手首周りを測ってもらい、手首周りに合わせるようサイズ調整も。
まず、イメージしたデザインを軽くノートにデッサンして、
そのイメージに合わせて、石の大きさを決めます。
←色々描いたノートの上に完成後の写真を貼り付けてある。
ファセット研磨機を用い、時間をかけて石を削っていく。
この時は、エメラルド・カット(四角い形)に大分慣れて来ていて、サクサクと作業が進む。
ジュエリー製作の中で一番時間を使う作業。
←この写真は、クラウン(宝石の上部)を削っている。
(下記の石の固定の仕方を参照ください。)
パビリオン(宝石の下の部分)→
綺麗に平行に沿っている。
これを真っ直ぐに他の棒に移し替えて、クラウン(宝石の上部)を削る。↑
石の固定の仕方
研磨師の好みに寄るんだろうけど、
私の場合、最初のパビリオンを削る時は、ワックスで固定。
クラウンを削る時は、瞬間接着剤を使う。ワックスだと取れやすく、取れたら最初からやり直しだし、、、。
瞬間接着剤だと、もし取れた場合でも接着部分の形がそのまま残るので、再度接着しやすく、ズレも起こしにくい。
瞬間接着剤、要は、アロンアルファーみたいなやつ。
工作用とか、プロ用とかそんな感じの瞬間接着剤
瞬間接着剤だけだと固まるのに少々時間がかかるし盛れないので、
必要なのは、アクセラレーター。
←こういうの。
瞬間接着剤をつけたら、これを吹きかけると瞬時で固まる。
着ける、吹きかける、着ける吹きかけるを何度かやると、石を固定できる。
私の場合、これらの大ボトルを常備している。
こんな感じに石を棒に固定させていく。
研磨師のほとんどは、エポキシ接着剤を使用する。
エポキシ接着剤を使用する場合、丸1日待たなければならず、もし万が一、ズレてしまった場合や、削っている間に取れてしまった場合、再度接着するのにまた、丸一日待たなければならず、作業が進まなくなってしまう。
熟練した方なら、要領を分かっていると思うのでこんな失敗も少ないとは思うけど、
私の場合、やり直しが効く方法が一番効率がいい。
削り終えた石を棒から外す時は、アセトンの中に浸けて柔らかくなるのを待つ。
石のエメラルド・カットが完成したら、その石の大きさに合わせてシルバーを彫金していく。
彫金は、銀ワイヤーや銀シートを用いて、焼いたり付けたりして形を整えていく。
今回、手順は省きます。
こんな感じにデザインしていきました。
ステンレス・ビーズの入ったタンブラーに2時間入れて、ピカピカにします。
その後、石を嵌めて〜、クレイ・ポリッシュでもっとピカピカに磨きをかけていきます。
完成〜〜〜🎵世界でたったひとつのカフス・ブレスレット!
今回も楽しく製作が出来ましたー^^🎵
無事にお届け出来ています。
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